2011年新規登録世界遺産 ちょっと詳しく その88 杭州西湖の文化的景観(3)

 杭州西湖の文化的景観の続きです。

○保俶塔
 976年に建築されました。西湖の景観の中でも重要な仏教のシンボル的存在です。

雷峰塔
 977年に建築され、その後、中国で最大の仏塔となりました。1924年に崩壊したため、現在の塔はその後に建築されたものとなっています。

○霊隠寺
 326年、インドから来た僧侶により建設されました。寺院としての施設は、10〜13世紀に整えられていき、清朝で再建されています。
飛来峰の石仏や、五百羅漢堂などで有名です。

○西湖十景
 宋代に、詩的に命名された10の景観です。どれも、丘と湖水が影響し合うもので、非常に美しい景観となっています。断橋残雪、平湖秋月、曲院風荷、蘇堤春暁、三潭印月、花港観魚、南屏晩鐘、雷峰夕照、柳浪聞鶯、双峰挿雲がその内容です。

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2011年新規登録世界遺産 ちょっと詳しく その87 杭州西湖の文化的景観(2)

 杭州西湖の文化的景観の紹介の続きです。

○歩道
 アーチ橋を持つ、白堤と蘇堤の二つがあります。白堤は、9世紀のもので、唐代に白居易の指導のもとつくられ、987mあります。蘇堤は、11世紀、北宋の時代のものです。他にも小さな歩道があります。

○島
 主に3つの島、小瀛洲・湖心亭・阮公墩などがあります。唐代から宋代にかけて浚渫により造成されたものです。
 小瀛洲は、10世紀のもので、内部を4つに区画し”田”の字型に造成している島です。湖心亭は11世紀のもの、阮公墩は19世紀前半のもので、ともに円形の島となっています。

○六和塔
 もともとは970年に建てられその後、複数の改修を経て今に至っています。中国に現存する、レンガと木を使った塔の中でももっとも保存状態がよいものの一つです。 

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2011年新規登録世界遺産 ちょっと詳しく その86 杭州西湖の文化的景観(1)

 今回から、2011年登録の”杭州西湖の文化的景観”の紹介です。
 ”杭州西湖の文化的景観”は中国の文化遺産です。登録基準は、(ii)(iii)(vi)で、コアゾーンの面積は3,323haとなっています。
 中国と一口に言っても広いのですが、この西湖は、中国でも東の方の東シナ海よりにあります。古くから有名な場所で、史記にもその存在が記されています。
 現在でも観光地としても優れた存在ですが、それだけ優れた景観が残されています。西湖の周囲3方は丘で、1方が杭州の市街となっています。その景観は唐王朝以来、詩人や画家たちに賛美されてきました。西湖は、その自然景観のみならず、より美しいものとなるべく、周囲や島に、多くの寺院や庭園、樹木などで景観を進歩させてきています。
 この西湖の明媚さは、中国の景観美の理想を示す景観の優れた例と言えます。また、この遺産のみならず、西湖の景観は庭園設計などにも大きな影響を及ぼしています。この西湖の主要な構成要素により、今でも人々は景観に対し心情を投影を呼び起こされています。

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2011年新規登録世界遺産 ちょっと詳しく その85 コンソの文化的景観(4)

 コンソの文化的景観の続きです。

 コンソの文化的景観の中でも、わけても有名で特徴的とされるのが、”ワカ”です。
 ワカとは木像のことですが、様式化され擬人化されている大型の木像です。通常ビャクシンの一種で作られており、複数のまとまりで置かれています。英雄的な男性像、その妻たち、関連する出来事を表現しています。
 以前は、モーラや門に置かれていましたが、最近では、通路の近くに置かれ、また、あまり世話されなくなってしまっているようです。

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2011年新規登録世界遺産 ちょっと詳しく その84 コンソの文化的景観(3)

 コンソの文化的景観の続きです。

 コンソの文化的景観の中には、神聖とされる森も存在します。聖なるポゴラの森と呼ばれ、カラ、バマーレ、クーファの3つあります。

○カラ
 もっとも保存状態がよく、活発に利用されている森です。聖職者も森のそばに、木と草の庵に住んでいます。
 ケノタと呼ばれる若い男性が結婚前に2ヶ月滞在する場所や、コルトマと呼ばれる女性が儀礼を受ける場所もあります。

○バマーレ
 もともとビャクシンの森でしたが、1974年から1987年までのデルグ政府の期間に、大規模伐採され、その後ユーカリが植えられました。バマーレという精神的指導者が住んでいます。

○クーファ
 現在のポゴラの元となった、古代の墓が森の中心に残っています。

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2011年新規登録世界遺産 ちょっと詳しく その83 コンソの文化的景観(2)

 エチオピアのコンソの文化的景観の続きです。
 その棚田の頂には石壁のある住居群があります。それらの住居は、1〜6つの防御的な野積みの石壁に、さまざまなやり方で囲まれています。住居群のそれぞれは、いくつかの大きな、丸い草葺き屋根の構造を持つ、共同、祭祀用のスペース、”モーラ”があり、会合などに用いられます。
 石壁は、人口増加を反映していると考えられています。もっとも大きく、また古いものでは、高さ4mに達するものもあります。また、住居群からなる町は、幾重にもなる石壁で守られてきました。

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2011年新規登録世界遺産 ちょっと詳しく その82 コンソの文化的景観(1)

 2011年新規登録世界遺産、”コンソの文化的景観”の紹介です。
 コンソの文化的景観は、東アフリカ、大地溝帯の先端にある、エチオピアの文化遺産です。コンソ丘陵のおよそ10%にあたる23,000haという非常に広い地域が世界遺産として登録されました。登録基準は、(ⅲ)(ⅴ)です。
 石壁をもつテラスは、ものによっては5メートルの高さにもなりますが、そのテラスにより、穀物やトウモロコシの栽培が支えられており、共同体で組織され、すぐれたバランスを持つ、水管理のシステムのある農業システムがあります。その水管理システムは、非常に多くの畑地に水利用を可能にするため、水を一つの棚田から他の棚田へ導くよう作られています。この棚田を守るため、コンソでは、区画区画で、牛、ヤギ、羊を飼っており、手ずからエサを与えたり、草を食むのを監視しています。

 

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2011年新規登録世界遺産 ちょっと詳しく その81 セリミイェ・モスクと社会的複合施設群(4)

 セリミイェ・モスクと社会的複合施設群の続きです。

 社会的複合施設群という名前のとおり、モスクだけでなく、社会的な機能を持つ部分が含まれています。
 まず、モスクの敷地の2つの角には、イスラームの教育機関であるマドラサがあります。2つのマドラサは、対称的に配置されており、その形も鏡で映したようなものとなっています。それぞれに、一つの小規模なドームと中庭を持つ構造となっています。

 アラスタ・バザールは、モスクの敷地の一辺に位置しています。モスクの収入源として設置され、225mの長さのバザールには124の店が並びます。屋根もあり、また舗装もされています。

 その他にも、小学校、時計施設、図書館もあります。

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2011年新規登録世界遺産 ちょっと詳しく その80 セリミイェ・モスクと社会的複合施設群(3)

 セリミイェ・モスクと社会的複合施設群の続きです。

 登録基準(i)として評価されたのが、前回少し触れた、ミマル・スィナンの業績です。4つのミナレットと1つのドームは、エディルネの町の空のスカイラインを形成しますが、その31.5mもあるドームは、8本の柱に支えられ、内部の高さは42.3mもあります。このモスクは、時のセリム2世に捧げられたものであり、スィナンの作品のなかでも、もっとも優れたものとされています。その革新的な設計により、多くの窓が設置され、きらびやかな内部空間を可能としました。

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2011年新規登録世界遺産 ちょっと詳しく その79 セリミイェ・モスクと社会的複合施設群(2)

 セリミイェ・モスクと社会的複合施設群の続きです。

 オスマン朝の旧都であるエディルネの町のスカイラインをかたどるのが、セリミイェ・モスクです。大きな一つのドームと、それを取り囲む、そそり立つ細身のミナレットが印象的です。繊細な技巧、きらびやかなイズニクタイルなど、装飾も優れている内部空間や写本庫、教育機関も設置された大理石の中庭、外側の庭には、屋根付きのバザールもあります。これらは16世紀イスラム帝国の芸術形式と宗教的行為の到達点です。
 この建築複合体の構造は、オスマン朝の宮廷建築家であり、もっとも有名なイスラム世界の建築家である、ミナル・スィナンによるもので、非常にすぐれた建築表現となっています。 

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